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中国標準化フォント規制について

中国の2001年12月のWTO(世界貿易機関)加盟後、それまでの改革・開放政策の方向性をさらに強化し、国際ルールとの調和化を意識した国内の制度・政策の見直しを急ピッチで進めている。
しかしながら、業界独占、行政独占、経済独占など市場経済の原則に違反する行為を制限、「独占禁止法」などの法規に独占禁止の条項を盛り込んだが、市場経済が急速に発展しているため、法律が独占現象を真に制限禁止できないでいる。

「中華人民共和国独占禁止法(草案)」が様々な検証を経て完成、この草案には独占禁止協定、私的独占、カルテル、不当表示独占禁止執行機関など、各国の「独占禁止法」に含まれる主な項目が盛り込まれ、中国独自のニーズも考慮した、行政レベルでの独占行為にも対応するものとなっています。
WTO協定が国内法に優先するため、市場開放スケジュールに則したWTO各協定の国内法化と既存法の改正作業が継続して実施される予定になっています。

企業でも独占が許されないのに、行政(全国情報技術標準化技術委員会)が国家標準と称してビットマップフォントを制限、独占販売をする。
これは標準化を謳って、「全ての国民は人民服を着なければならない」という事と同じようなもので、一昔前の中国のイメージに逆戻る異様な標準化制度であり、これではますます多様化するネットワーク社会の中ではビットマップフォントといえども自由な競争・発展がありません。

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CESI標準書体は『不正競争防止法』違反

2001年1月より中華人民共和国国内の全ての文字情報処理製品に対してGB18030大規模文字集合規格が義務づけられ、その施行に伴い、ビットマップフォントの標準(統制フォント)字形データを使用する必要があるとあります。
全ての文字情報処理製品の意味は、ネットワーク機能を有するものと解釈するのか、それとも文字情報処理製品を過大解釈をして、コンピュータ関連すべてを網羅して規制対象製品とするものか、分類はどのような機器が含まれるのか具体的なリストが無いなど適用範囲、検査基準が曖昧である。

中国情報技術標準化技術委員会(CITSTC)による標準設定・管理・検査・販売の一体化によって非関税障壁をはりめぐらしています。
工業規格を利用して知的所有権を排他的なものとし、営業目的の特定業者に統制ビットマップフォントを斡旋させる、中国古来の取引慣行など著しく透明性を低くして、外国企業に不利に作用する制度・仕組みになっています。

必要以上に意味のない標準化による規制や独占は、公平な競争と発展を妨げるだけでなく、中華人民共和国『反不正当競争法』にある「市場取引において、自己意志・平等・公平・誠実信用の原則を遵守し、社会通念に認められている商業道徳を遵守しなければならない。」及び「国家機関の職員は、不正競争行為を支持し、庇護してはならない。」など中国重要法令の条例にも違反しています。

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CESI標準書体は発展途上

CESI標準書体は発展途上、品質を向上を図るためにも自由化すべし。
一部の専門家が作成したものであろうと思われますが、国家標準ビットマップフォントは、文字の大きさにバラつきが見られ、各文字の幅と重心が不安定なため文字を並べるとバランスが悪く読みづらいフォント設計となっています。

中国情報技術標準化技術委員会によると、「正しい字形の普及」が目的と言うことですが、「正しい字形」はフォントメーカにとっては当然のことであって、 何を根拠として「正しい字形の普及」といっているのか不明です。
サンセール書体は、国内で販売の大手メーカの「中国語電子辞典」に採用されるなど「正確さと読みやすさ」では定評のあるところです。

情報処理製品で最も普及しているMicrosoft社の書体名SimSun-18030に使用されているビットマップフォントを一部抜粋しました。

16dot(レターサイズ:15×16)

CESI標準書体 サンセール書体
CESI標準書体見本 サンセール書体見本

ネットワーク社会において情報端末画面上に、「文字をより美しく読みやすくしたい」、「より多くの情報を一度に表示させたい」といった多様なニーズがますます強くなってきています。
サイズ規制・タイプフェイスデザインにまで、行政が市場に深く介入しようとすることは根本的に誤っているといえます。

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CESI標準書体は無償提供すべし

日本工業規格が定められた標準書体であるビットマップフォント「16ドット」「24ドット」は、字体(字の骨格)と書体を定め、誰でもが使用してもかまわない。つまり、国家が定めた文字は国民の財産であるとの考えで、フォント権利の主張は行なっていません。

中国電子技術標準化研究所が、社会に対して公正で規範とするサービスを提供し、中国の文化を守るのが真の目的とするなら標準化は「字体」の定義にとどめ、日本同様に「16ドット」「24ドット」などを国家規格として標準字形集を出版して、標準字形を使用したい場合には、文字データをもっと自由に提供して普及を図るべきである。

2005年1月現在、行政独占によるビットマップフォントの使用許諾契約料は4年間で「16ドット」「24ドット」それぞれ1書体あたり、GB2312-$15,000、GB13000-$40,000、GB18030-$40,000と公開されています。

字形の定義について

「字形」は漢字が文字として人々に認識できる具体的な目で見える図形で、ある特定の漢字を共通に認識できるのは、その特定の漢字に他と区別できる固有の骨格となる点や線の組み合わせがあるからです。
このような漢字を特定化する基本的な骨格を「字体」といい、長い歴史の中で確定された万人の文化的財産です。

「字形」は、日本とは同じ漢字でありながら歴史の違いで筆順や画数の違いから筆形などが異なる構成をしています。
これらを理解した上でより見やすい文字を制作します。
タイプフェイスデザインは、文字の字形を構成するエレメントの形、空間のとり方、太さ、水平、垂直、曲線の感じ、斜めの線の角度、へんとツクリのバランス、上下のバランスなどを考慮します。 従って、フォントメーカによってデザインが異なります。自由経済である日本の場合、明朝だけでも300種以上のフォントが流通しています。

サンセールでは30年以上前から、印刷用の中国語フォントに関わってきています。
先進の感性をもって可読性・視認性に優れた『正しい中国文字』で、多種多様なビットマップフォントでお応えいたします。

DOTFONT.JPへのお問い合せお待ちしております

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